けんぽニュース&お知らせ
2022年06月09日
在宅勤務のメンタルヘルスケア、できていますか。
昨年からの長引く新型コロナウイルス感染拡大の影響で、私たちの生活は大きく変化しています。
不要不急の外出を控えるステイホーム習慣に加え、テレワークによる在宅勤務など、働き方の変化も進んでいます。
アルプスアルパインでも現場作業が必要な社員を除き、テレワーク実施率60%を目安として、業務状況に応じ設定することで、ニューノーマルへの対応を推進しています。
こうした生活の変化とともに、感染症への心理的な恐れなども加わり、仕事や生活に不安やストレスを感じている方も少なくないのではないでしょうか。
今回は、在宅勤務のメンタルヘルスケアについて、ポイントをご紹介します。
ご参照いただき、身体と心を整えましょう。
在宅勤務のストレスとは?
在宅勤務は、感染の危険が減る、通勤時間が不要といったメリットがあります。
一方、メンタルヘルスに悪影響を与える要因として、以下のことが課題としてあげられます。
在宅勤務の課題
- 仕事とプライベートの区別が難しい
- 帰属意識の低下を招くことがある
- モチベーションの維持が難しい
- 運動不足になりやすい
- 疎外感・適応への困難、昼夜逆転などのメンタルヘルス不全を誘発することがある
- 業務に集中できる環境の確保しにくい(椅子・机・照明・静寂などが不十分)
出典:職域のための新型コロナウイルス感染症対策ガイド
(一般社団法人 日本渡航医学会、公益社団法人 日本産業衛生学会)より抜粋
生活リズムが崩れやすくなり、コミュニケーション機会の低下から孤独感や不安感も生じやすくなります。その結果、抑うつなどのメンタルヘルス不調の発生につながる場合があります。
在宅勤務を行う際には、限られた空間の中で心と身体の健康を維持することが求められます。それを保っていくには適切なコミュニケーションを実施し、規則正しい生活や適度な運動を心がけることが必要です。
また、相談できる相手や助けを求められる方法があれば、メンタルヘルス不調の予防につながります。
在宅勤務の生活リズム
在宅勤務は、時間や気持ちの切り替えがあいまいになりがちです。
仕事に集中して食事や家事の時間がなくなったり、仕事が終わってもずっとメールなどが気になる場合があります。そんなときは、生活習慣で区切りをつけて生活にメリハリを持たせましょう。
在宅勤務時のメリハリ習慣
- 昼休みは、自宅ではなく軽く散歩するなど外出の機会にする
- オフィス勤務時と同様に、毎朝の身支度や身繕いはきちんと行う
- 緊急時を除き、勤務時間以外のメールや連絡は控えるようにする
出典:職域のための新型コロナウイルス感染症対策ガイド
(一般社団法人 日本渡航医学会、公益社団法人 日本産業衛生学会)より抜粋
適度な運動習慣のおすすめ
身体活動や運動は、メンタルヘルスや生活の質の改善に効果をもたらすことが認められています。身体を動かす機会が減少しがちなコロナ禍では、意識して運動習慣を取り入れましょう。
ふだんあまり運動する機会がない方は、まずはウオーキングから。ちょっとした合間の時間を見つけて、1日の合計が1万歩になるよう目指しましょう。
天候の悪い日は、室内での運動を実施してみましょう。掃除機がけや階段の昇り降りなどでも、ウオーキングと同様の効果があります。
睡眠のおすすめ
生活リズムを整える重要なポイントとして、睡眠があります。質の良い睡眠で体内時計を24時間に調節すれば、規則正しい生活リズムが身に付きます。
快眠のために気をつけたほうがよいポイントは、以下のようなことです。
【入浴】
- 快眠のためには、夕方あるいは夜の入浴が効果的。就寝の2~3時間前の入浴が理想とされています。
- 深い睡眠には、38度のぬるめのお湯で25~30分、42度の熱めのお湯なら5分程度を目安としましょう。
- 半身浴(腹部までを湯船につけ、約40度のお湯で30分ほど汗をかく程度に入浴する)でも、寝付きの効果が認められています。
【食事】
- 就寝に近い時間の夕食や夜食は、消化活動が睡眠を妨げるのでできるだけ控えましょう。
- コーヒー・緑茶・チョコレートなどカフェインが含まれる飲食物は、覚醒作用があります。敏感な人は、就寝の5~6時間前から控えめにしましょう。
【その他】
- 夜の光には要注意。夜の光は体内時計を遅らせる力があり、夜が更けるほどその力は強くなります。
- 遅い時間まで、テレビやスマートフォンを見続けないように注意しましょう。