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2023年06月15日

梅雨のメンタルヘルスに注意しましょう。

雨の季節になりました。天気がスッキリしないこの時期は、気分もモヤモヤしがちです。
でも、ちょっと待ってください。そのイライラ・モヤモヤは本当にお天気のせいでしょうか。最近では、「6月病」にかかる人が増えているとされています。

知らないうちに蓄積されたストレスに気づき、梅雨のジメジメを乗り越えて体調を整えていきましょう。

「6月病」とはどんなもの?

新入生や新入社員など、4月から新しい環境に飛び込んだ人がゴールデンウイーク過ぎに無気力になってしまう、いわゆる「5月病」は広く知られています。でも、これまでとは異なる環境に身を置くことになるのは、新入生や新入社員に限りません。
部署異動で新しい職場環境になったり、転勤で生活環境が大きく変わったり、春から環境が変化した人は少なくありません。こうした人たちが新しい環境になじめず、ストレスや疲労の蓄積が原因で6月ころに起こるメンタル不調を、「6月病」と称しています。「6月病」は「5月病」と比較して、幅広い年齢層で起こる可能性があります。
「6月病」や「5月病」は、医学的に正式な病名ではありません。でも、この時期に心の不調を感じる人が多い傾向を表しています。「少し疲れているだけ」「蒸し暑くなってきたから」と軽く考えず、ご自身の体調と向き合ってみましょう。

「6月病」の主な症状とされるもの
身体的 精神的 行動面
  • だるい
  • 食欲不振
  • 下痢
  • 腹痛
  • 頭痛
  • 不眠
  • めまい
  • 動機など
  • やる気がでない
  • おっくう
  • 気分が落ち込む
  • イライラ
  • 興味や関心がなくなる
  • 不安
  • 焦燥感
  • 酒やタバコの量が増える
  • つい食べ過ぎる

ストレスチェックについて

新しい環境や職場で暮らしていくことは、自分の想像以上にストレスがかかるものです。日常のストレスに対する対処がうまくできないと、さまざまな心身の不調が現れてきます。気がついたら耐えられないほどのストレスを抱えて、適応障害に陥ってしまう可能性もあります。
そうなる前に、ご自身のストレス状態について適切に理解しましょう。

ストレスを自分でチェック!

厚生労働省では、働く人の心も身体も良好な状態を保ち続けるために、「働く人のメンタルヘルス ポータルサイト<こころの耳>」を開設しています。
サイトではさまざまな情報を提供しており、ストレスのセルフチェックも行えます。
セルフチェックでは、4つのSTEPによる簡単な質問で、職場におけるストレスレベルを測定します。「現在のストレス反応」「ストレスの原因となり得る因子」などを知ることができ、ストレスへの対処を考えるキッカケになります。

ストレスとのつき合い方

ストレスは「0」にすることはできませんが、溜めすぎると心や身体の調子をくずしてしまうこともあります。どうすればストレスにうまく対応できるのか、日常生活の中でストレスを溜めないコツをご紹介します。
自分なりの工夫を続けていてもうまくいかないときは、専門家に相談するようにしましょう。

ライフスタイルの改善は心の健康にも大切(生活習慣)

ストレスとうまくつき合うには、まず毎日の生活習慣を整えることが大切です。バランスの取れた食事や良質な睡眠、適度な運動習慣の維持が心の健康の基礎固めになります。
また日常生活の中で、リラックスできる時間をもつことも大切です。

頭を柔らかくして物事を捉えてみる(考え方)

ストレスを感じているとき、私たちは知らず知らずのうちに物事を固定的に考えてしまうことがあります。
「必ず、やらなければならない!」と考えていると、うまくいかないときに強いストレスを感じ、問題点や良くないことばかりに目が行きがちです。そんなときは問題点だけでなく、うまくいっていることに注意を向けてみましょう。
考え方やものの見方を少し変えてみるだけで、気持ちが少し楽になることがあります。

困ったときは誰かに話を聞いてもらう(相談)

困っているときやつらいときは、話を聞いてもらうだけでも気持ちが楽になることがあります。話すことで、自分の中で解決策が見つかることもあります。
なお、心と身体の不調が続くときには、早めに専門家に相談しましょう。

アルプスハロー健康相談へ

アルプス電気健康保険組合では、社員ご本人と配偶者、およびそのいずれかの被扶養者の方々なら、身体や心の健康について、いつでも相談できる相談窓口「アルプスハロー健康相談」を設けています。
困っていること、悩んでいることがあるときは、お気軽にご相談ください。

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