けんぽニュース&お知らせ
2023年10月10日
10月から「新型コロナウイルス感染症」医療費の
自己負担額が変更になります。
新型コロナウイルス感染症は、今年5月8日から感染症法上の位置づけが5類に移行しました。
それにともない、基本的感染対策について政府が一律に対応を求めることはなくなり、新型コロナ陽性者および濃厚接触者の外出自粛も求めないことになりました。
5類移行後は、医療費の一部が自己負担となり、10月からは新型コロナウイルス感染症医療費の自己負担額が変更になっています。
秋になり、インフルエンザが例年より早いペースで流行期を向かえています。また、これから冬を迎えるにあたり、新型コロナウイルス感染症も流行の可能性が高まっています。感染症に注意して過ごしましょう。
10月から「新型コロナウイルス感染症」医療費の自己負担額が変更
5月8日以降も、医療費の急激な負担増が生じないように、入院・外来の医療費の自己負担分に係る一定の公費支援が、9月末で終了となりました。同様に、新型コロナウイルス感染症治療薬(経口薬のラゲブリオ、パキロビッド、ゾコーバ、点滴薬のベクルリー)の薬剤費も、9月末で全額公費負担(窓口負担なし)の運用が終了しました。
10月からは医療費の自己負担割合に応じて、薬剤費として窓口負担が生じます。
9月までの取扱い | 10月以降の対応 | |
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治療薬 | コロナ治療薬の費用は全額公費支援(外来・入院) |
2割の方:6,000円 3割の方:9,000円 3割の方でも、重症化予防効果のあるラゲブリオ等の薬価(約9万円)の1割程度(9,000円)にとどまるように見直す。 |
入院医療費 | 高額療養費制度の自己負担限度額から2万円を減額 |
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※冬の感染拡大に備える観点から、以下についても10月以降継続
- 高齢者施設等における行政検査(陽性者発生時の検査、従事者への集中的検査)
- 自治体が設置する受診相談(発熱時等の受診相談、陽性判明後の体調急変時の相談)の窓口への公費支援
(出典)厚生労働省「新型コロナウイルス感染症に関する10月以降の見直し等について」患者等に対する公費支援 より
10月以降のワクチン接種について
「令和5年秋開始接種」は、令和5年9月20日から令和6年(2024年)3月31日まで実施しています。
令和5年秋開始接種は、1人1回限り受けることができます。費用は全額公費負担のため無料です。
なお、接種状況は自治体ごとに異なることから、予約・接種開始時期については、お住まいの市町村からのお知らせなどをご確認ください。
これからの感染対策について
これから寒くなり、空気の乾燥が進むと感染症が流行しやすくなります。感染対策は個人に任されていますが、状況に応じて対策を実施するようにしましょう。
【基本的な感染症対策】
マスクの着用
高齢者など重症化リスクの高い方への感染を防ぐため、マスク着用が効果的な場面ではマスクの着用を推奨しています。
手洗いなどの手指衛生
新型コロナの特徴を踏まえた基本的感染対策として、引き続き有効です。
「3つの密」回避、「人と人との距離の確保」
流行期において、高齢者など重症化リスクの高い方は、換気の悪い場所や不特定多数の人がいる混雑した場所、近接した会話を避けることは、感染防止対策として有効です(避けられない場合はマスク着用が有効)。
もし自分や家族が感染したら
新型コロナウイルス感染症に感染したり、濃厚接触者となった場合、外出を控えるかどうかは個人の判断に委ねられます。その際は、下記の情報を参考にしてください。
(発症日を0日目とします)
<ウイルス排出期間>
新型コロナウイルス感染症では、鼻やのどからウイルスが排出される期間の長さに個人差があります。おおよそ発症2日前から発症後7~10日間は、感染性のウイルスを排出しているといわれています。
<感染させるリスクが高い期間>
発症後3日間は、感染性のウイルスの平均的な排出量が非常に多いとされています。5日間経過後は排出量が大きく減少することから、特に発症後5日間が他人に感染させるリスクが高いことに注意してください。
<症状が軽くなっても注意が必要>
排出されるウイルス量は、発熱やせきなどの症状が軽快するとともに減少しますが、症状軽快後も一定期間ウイルスを排出するといわれています。